引き寄せの法則ブームの数年前に翻訳された『サラとソロモン』。
少女サラがフクロウのソロモンと出会うことで始まる、物語形式の本です。
"君がやるべきことは、自分の中に流れ込んでくる《幸せ》に向かって《心の扉》を開けておくことなんだ。"
"人々が「悪いこと」だと思っている物を遠ざけようとしている間中ずっと、その人たちは《苦しみの鎖》につながってしまっている"
"いやな気持ちがしている時は、君の《心の扉》は閉じているんだ。だから、君の《心の扉》がまた開いてくるまで、いい感じのする考えをどんどん考えるようにしてみてごらん。"
ソロモンは共鳴引力の法則ー引き寄せの法則について、わかりやすく、段階を踏んで、具体例を出しながら、何度も説明してくれます。
頭ではわかっていても(または本当には理解できていなくて)失敗してしまうサラに、ソロモンは丁寧に丁寧にレッスンを繰り返します。
まるで、私自身がサラであると錯覚するように、ソロモンの言葉は胸にじんわりと広がっていきました。
「これなら私にもできそう!」と、何度サラと同じように思ったことか。
ソロモンのレッスン、完璧です。
"素晴らしい気持ちがするのは、君が《幸せの流れ》につながっているという意味なんだ。"
この本を読み進めていくうちに、ソロモンの言う《幸せの流れ》に自分がつながっていることを感じました。
私は育児中なのですが、イヤイヤ期の子供にいらつく頻度が明らかに減ったと思います(笑)。
もし私自身が家族の《幸せの流れ》になれたら、とても素敵なことです。
なお、著者のエスターとジェリー・ヒックス夫妻は、スピリチュアルガイドのエイブラハムの教えを伝える、引き寄せの法則で有名な方々です。
私はヒックス夫妻の他の著書を読んでおりませんので、彼らの説く引き寄せの法則については、この作品以外のことについてはよくわかりません。
その上での私の考えとして、この本の教えは”幸せを魔法のように引き寄せる"というより、"自分の機嫌を取りやすくし、生きやすくする"と捉えています。
(スピリチュアルな価値観は、いわゆる"常識"からかけ離れたものが多い上に目に見えないので、自分の内側のものを重視し、また他人にも安易におすすめはしない主義です。)
心理学的な「カラーバス効果」や「カクテルパーティー効果」というものも大きく関連していると思います。(一応、心理学専攻でした。)
最近どうにも気分が上がらないという人は、ぜひ読んでみてください。
読み終わる頃には、わくわくご機嫌で毎日を過ごせる自分になっているかもしれません。
私もソロモンの教えを忘れそうになったら、また読み返してみようと思います。
琴森はる
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